エピソード1
いつの日か、誰しもが将来の夢を自己紹介カードへ書いたことだろう。
わたしは、保育園の頃に父の通院の際に待合室で一緒に遊んでくれた看護師がいた。
その時の自分は、一人で待合室で待っているしかなく不安だったが、その看護師さんが話しかけてくれたことで不安が軽くなった気がし、それをきっかけに看護師になりたいと思い、小中高と過ごし2年前に看護学校に入学。それ以降は、同級生とともに課題や実習、演習に追われる日々。
ただ、この日のこの時までは、こんな日が続き、3年後には看護師として病院で働いているものだと思っていた。
ー 2024年6月19日16時 ー
小児科の実習中に突然、下腹部に槍を刺されるような痛みとお腹全体に響き渡る痛みに襲われ、1人で家の近くの内科クリニックへ行き診察、検査を行い、痛み止めと抗生物質の点滴を受け帰宅し翌日、熱っぽさを感じて検温すると37.8℃あり、昨日の血液検査の結果を持って大学病院を紹介された。大学病院で再度、採血を行った結果、白血球・CRP※1が異常値のため即時入院となった。
※1 CRP>C反応性蛋白は、体内で炎症が起きたり、組織が損傷したりすると血液中に増加するタンパク質で、炎症のマーカーとして利用される。
その頃のわたしは、2〜3日いれば退院ができるものと思っていた。体のことよりも実習いや、学校へ行きたいとの気持ちが強く医師から聞いたのは、「感染性胃腸炎」。そう思いながら、検査を受けた。消化器系の検査では、逆流性食道炎※2の所見があったものの発熱の特定はできなかった。
※2 逆流性食道炎 > 逆流性食道炎とは、胃酸や胃の内容物が食道に逆流し、食道粘膜に炎症を起こす病気
その後、2週間ちょっとで退院し、通院を続けていましたが症状が改善が見られず、その時医師から機能性ディスペプシアかもしれないとの事だった。医師から処方された内服治療もしてましたがなかなか改善されず7月26日に2回目の入院となった。1回目の入院では行わなかった消化管の検査を行い盲腸から直腸までに散在した炎症が確認され、検査が終わってからも約1週間近く絶食が続きました。その時には医師からは、クローン病※3の可能性もあると言われ、腸の炎症を抑える内服治療と並行し採血を入院期間中3日に1回行い炎症の値が落ち着いてきた頃に退院になり2回目の入院は約1ヶ月程入院になりました。
※3 クローン病 > クローン病は、炎症性腸疾患(IBD)の一つ。原因不明の慢性的な消化管の炎症が続く病気です。
退院してから1週間もかからずにとてつもない倦怠感と1回目の入院になる前に感じた腹痛と寒気を感じすぐに体温を測った時39.8℃と40℃近い熱に襲われました。